『エピタフ・プロジェクト』キックオフトーク

H=細川展裕 T=立川直樹

3 特別な『狂気』から始めよう

  • H: それでいきなり具体的な話になるんですけどね。
  • T: はい(笑)。
  • 細川展裕
  • H: せっかく立川さんと一緒にプロジェクトを始めるわけだし、まずはピンク・フロイドの『狂気』を、体裁を変えて売ってみたいなと思ってるんですよ。
    もちろん『狂気』自体は買おうと思えばお店で買えるんだけど、このプロジェクトのスタートにふさわしい高い付加価値を持った特別な『狂気』を作って売りたいんです。
  • T: 大げさなライナーノーツとかをあえて付けてもいいかもしれないね。
    『狂気』の最初の発売の時は石坂敬一さんのアイディアで、ぼくが作った年表が付いてたんですよ。ビジュアルもきちんと作られてる素晴らしいブックレットの年表で、あれが当時は輸入版に対抗する最大の付加価値になっていて、自分で言うのもなんだけど、すごく話題になったんです。
  • H: それ、どこかに残ってないですかね?
  • T: ぼく、持ってますよ。
  • H: それを復刻しましょう、是非。
  • 立川直樹
  • T: あとはストーム(・トーガソン)のビジュアルに関する何かと、復刻ということで言えば、『狂気』は発売当時のポスターを宇野亜喜良さんが描いてるんですよ。そのあたりも…。
    『狂気』の次はデヴィッド・ボウイの『HEROES』なんて良いかもしれない。思い切って鋤田(正義)さんの限定生写真付きとかで。
  • H: 良いですね!
    そういうのをいくつかやったらリクエストに応えての復刻なんかも手掛けたいですねぇ。
    ああ、ディープ・パープルもやれるものなら全部やりたいなぁ。ユニバーサルさんに相談に行かないと。
    立川さん、これは早くしないといけませんね(笑)。

(完)

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